現在日本では若者の漬け物離れが進み、数々の漬け物会社が倒産に追い込まれています。
漬け物と一言で言っても多くの種類がありますが触れ合う機会が無ければどういう物なのか分からないことも多いのではないでしょうか。
大根の漬け物でべったら漬けとたくあんというものがあります。
結論から言ってしまうとべったら漬けとたくあんは、漬け方、味、カロリーや栄養にも違いがあります。
今回は、べったら漬けとたくあんのカロリーや栄養の違いに着目してご紹介します。
べったら漬けとは?そもそも たくあんとの違いは何?
では、べったら漬けと、たくあんの違いを見てみましょう。
べったら漬けとたくあんの一番の違いは味で、べったら漬けは甘く、たくあんは塩辛いです。
べったら漬け
べったら漬けとは塩漬けした大根を米麹、砂糖、塩で漬けたもので、水気が強く表面がべったりしています。
また、貯蔵性がありません。
たくあん
たくあんは干した大根を糖、塩で漬けたもので、パリッとした食感が特徴的です。
べったら漬けとは違い、たくあんには貯蔵性があります。
このように、べったら漬けとたくあんの違いは、作り方が違うので味も食感も違います。
また、見た目にも違いがあります。
べったら漬けは白色、たくあんは黄色ですが、これはたくあんは漬けている過程で成分が変化するからです。
しかし着色料を使って色をつけているものも発売されています。
べったら漬けとたくあんのカロリーの違いは?
べったら漬けのカロリーは10gあたり6㎉、たくあんのカロリーは10gあたり3㎉です。
大根の10gあたりのカロリーが1.8㎉なので、たくあんで約1.5倍、べったら漬けで約3倍のカロリーです。
べったら漬けのカロリーが高く感じますね。
その違いは漬けるときに米麹を使うことによって生まれます。
米麹のカロリーが高いため、べったら漬けはカロリーが高くなってしまいます。
べったら漬けとたくあんの栄養の違いは?どっちが栄養豊富?
先ほどべったら漬けはカロリーが高いと説明しましたが、その分べったら漬けには多くの栄養も含まれています。
べったら漬けには食物繊維、鉄、亜鉛、カリウム、カルシウム、ナトリウムが含まれていますが、一番の魅力は米麹を使うことによって腸内環境を整える働きがあることです。
また、動脈硬化や糖尿病の予防にも効果も期待されています。
しかし、糖質も多いので食べすぎは良くないです。
一方、たくあんにも食物繊維やビタミンB1、ビタミンB2,ビタミンC、植物性乳酸菌が含まれています。
べったら漬けもたくあんも食物繊維が含まれており、しっかり噛まないと飲み込めないため、ダイエットに効果的といわれています。
似た栄養をもつべったら漬けとたくあんですが、べったら漬けの方が栄養豊富です。
しかし、べったら漬けもたくあんもそれだけでは人の体に必要な栄養素には足りないので、他の食材と組み合わせながら食べることが大切です。
べったら漬けとたくあん カロリーや栄養の違いまとめ
べったら漬けとたくあんをカロリーや栄養に着目してまとめましたが、同じ大根で出来た漬け物でも違いがあるということが分かりましたね。
べったら漬けもたくあんも体に良いことが分かりました。
しかし、両方ともたくさん食べればいいというわけでもないです。
1度の食事に2.3切れがいいとされています。
昔の日本では、多くの家庭で毎食のように並んでいた漬け物。
今やインスタ映えや洋食の普及により、家庭に並ぶことどころかスーパーでも品ぞろえが悪くなり食卓に並ぶことも減ってしまいました。
今回はべったら漬けとたくあんについて紹介しましたが栄養が多く含まれていることが分かりました。
また、カロリーや栄養だけでなく、味や食感に違いもあるので、他の食事や気分に合わせてべったら漬けやたくあんを食べてみてはいかがでしょうか。